ニシガキの電動チェーンソー目立て機

電動の目立て機( ニシガキ工業株式会社・兵庫県)の100V式充電式を使用した結果です。

使い方
往復運動ではなく押し付けるだけ。

角度はゲージに倣って動かすだけです。
微妙な角度調整は、チェーンメーカの仕様に従い行う事は可能です。

注意事項は安全・衛生面で手に入る範囲で可能な安全対策を行って下さい。
  粉塵が発生します。
    防塵マスクの着用。
    防塵メガネの着用。
     (切り粉接線方向に飛散しますので顔を近づけ過ぎない事) 
  切り傷等の防止に革手袋着用。
                       これらの事を推奨します。
このように表記すると危険なモノと感じられる方が見えるかも知れませんがヤスリ作業の延長ですのでビックリする事はありません。備え有れば憂いなし
  

モータで刃具を回し目立てを行う時ソーチェーンをグラつかないように固定する必要があります。
これは以前にも投稿した事と同様です。

私は手で引いて回せる程度にソーチェーンを強く張り目立てをしています。ヤスリも同様です。
刃具を当てる時間は2~3秒
押す力は良く切れるヤスリで押すのと変わらない力です。

チェーンも使用時間が長くなるとの各リンクにガタが生じ、きつく張ってもガタが出る場合があります。
この時にビットを強く押し付けると上刃を研がずに横刃だけを研ぐだけとなり「切れの悪い」状態になります。私も何度か経験しています。

やはり道具ですから、それなりの扱い方がありますね。  2013,5,13追記

上記の不具合を防ぐため、僅かですがビットを上刃の裏側に押し上げる操作を行い上刃の刃先が研げるようにします。この時の力は刃先をかる~~く触る感覚です。
研いでいるとメッキがめくれ上がってくるのがわかりますので刃の研ぎはここで終了

電動目立て機を購入し皆さんにお披露目した時「ソーチェーンが早く減るのではないか」
言われた事があります。
ヤスリと同様ですので差はありません。むしろ少ないかも知れません。

上から刃先角度を見ながら作業しますの安定した目立てができます
利き腕と、目立て方向の違いによるバラツキがありません

刃の長さバラツキが出た場合の修正もヤスリより手軽です。

様々な方々に同じチェーンソーの目立てをして貰いましたが人によって目視角度に違いが有るのか刃の形がバラバラになってしまった事がありました。 
私の経験不足ですね!

ヤスリ同様、「取り扱いに慣れる事」が肝要です。

刃具の回転方向
 ※ アッパーカット=刃先に向けて下から上に回転 
 
      私はこちらを使用しています。
      メーカーの指示はダウンカットですが上手く行かないからです

 ※ ダウンカット=刃具が刃先に向けて上から下に回転
      何度か試しましたが「刃先に乗り上がり」思うように出来なかった。

帰宅したらすぐに目立てを行ように心掛けています。その日の状況が分かっているから。
この時、どちらを使うかと言えば電動が多いかな仕上がりが早いですからね。
時間がなく、後日行う場合でも電動を選択することが多いです。


ヤスリはヤスリで必要ですから、試行錯誤の日々です。
左が100V仕様(治具が回転します)
右が充電式(治具は固定式)
中央に刃具で4.0mm 25AP用
4.8mm 21BP用  と2種類有り
左が超硬
右がダイヤモンド電着(写真では見分けが付かずスミマセン!!)
中下段に標準の9mm板スパナ
(締め付けトルクは良いのですが薄い板なので手が痛い。
出来れば市販のスパナが楽・但しトルクのかけ過ぎに注意!!)

価格は充電式が高いかな。

使い分け
  ◎1 00V自宅で作業
  ◎ 充電式現場携行して使用 を基本です。

    充電式は、適度の充電を繰り返す必要がありますので注意しています。

※ 慣れて来るとヤスリになりますが、ヤスリで切れる刃が出来ないうちは併用して切れる刃が 

   切れる刃が判れば、自ずとヤスリに到達するようです。
   ヤスリの方が手軽ですし安いですからね。 ケースバイケースですかね!


ヤスリになれると、が良いのかが良いか興味が分かれます(2014/1追記)
丸ヤスリは一本当たりの価格が安い
平ヤスリは価格は高いが、切れ味は最高です。それなりの技能を要します。私も楽しんでいます。

追記(2013/5/5)
 
  電動式(丸ビット)で研いだ後、平ヤスリで刃先を仕上げると切れ味が更に良くなります
 
 上刃の裏面を更に研ぐ感じです。

 刃物切れ味は手仕上げの世界です。(マニアックな世界ですかね)

平ヤスリで成形すると良く理解できます。この時、横刃の刃先をつぶさないよう注意が必要です。
横刃は、上刃と横刃との境となる曲がり部の刃先を形成する部分が切れ味の大切な場所です。

※ 平ヤスリは、断面が6角形のモノです。(2013/10/14に追記しました)
この断面形状のヤスリは、ヨーロッパで生産されているモノが輸入されています。
国産のヤスリで、それに近い形状を持つヤスリは「製材ヤスリ」と言われるモノが試されているようです。私はまだ試していませんが、色々工夫している方が見えるだなと感心しています。

製材ヤスリの規格は、ツボサン株式会社(広島県)で紹介されています。
http://www.tsubosan.co.jp/
両端面が丸くなって居ます。
ヤスリの厚み長さを選択して、自分のソーチェーンに合ったヤスリを選択する必要があります。

デップスの調整値は0.65mm(材の硬さによって多少の違いがあります)ですから、丁度曲がり部分が終わって垂直な面になる部分と上刃で材を切りますのでこの仕上げを疎かにすることは出来ません。

丸ヤスリを使って研ぐ時、ソーチェーンが新しい時、ある程度使い込んで刃の長さが変わった時ではヤスリの直径が0.5mm程の違いですが切れ味が変わります。これも体験しないと実感が分からないかも知れません。試して下さい。

例 91VGの新品では4.0mmではなく4.5mmに変えると良く切れる事を最近知りました。
   刃の長さが半分くらいになったら,4.0mmに変えると良いようです。
  25APとは、刃の大きさが違うためでしょうか。僅かな事ですが作業性に違いが出ます。

良く切れるチェーンソーで快適な作業・安全で確実な作業が行われる事を祈ります。

文章で伝えるの難しいですね。何度もトライして体感してね!!