チェーンソー目立てに、製材ヤスリを使ってみました。実際に伐ってみた感想付

チェーンソーの目立てには、色々工夫されている方が多いと思います。私も丸ヤスリから電動目立て器や断面が六角形の平ヤスリ、断面が三角形で角が面取りのあるヤスリとか試してきました。

丸ヤスリはやっとですがそれなりに目立てが行えるようになりました。出来ると更に良く伐れるにはと探していて「製材ヤスリ」を知りました。

今回、購入したのは、
  長さ 200mm(8インチ)
  幅  21mm(小刃の片側だけ単純計算で約1.75mmのRが付いています。但し平面と曲面
          はキレイなRでつながっていません。僅かな角が有り、これがカッティング・ポイント
          切削の時に役立ちます)
  厚さ 3.5mm
  ソーチェーン 21BP 95VPの目立て  
           25APでは、刃が小さいので150mmが合うかも。まだ試していません。
  メーカー ツボサン株式会社(広島県呉市)
                  下記HPでご確認下さい。
                              http://www.tsubosan.co.jp/
コバが曲面になっています。
曲面と平面が一致した部分は角が有ります。
国内の販売は片面が曲面のみのようです。
ヤスリの平面と曲面コバ一致した角をソーチェーンのカッティング・ポイント目立て使います。

曲面の大きさはヤスリの長さで厚みが変わりますので、加減する事が出来ません。

長さが150mmか200mm何れかに限られます。これよりヤスリが厚いと下面が反対側のチェーンに当たり削れてしまいます。

案ずるよりやってみると、長さ200mmのヤスリが21BPや95VPの曲面が合う事が分かりました。

平ヤスリの目立てで特徴的なのは、平面で上刃全面に裏側から押し上げるように研ぎますので角度(上刃・横刃のすくい角)の確認が丸ヤスリより楽だと感じています。

横刃の目立てはRの部分で研ぎますのでヤスリの切削角度が重要です。

右刃のヤスリ目立て角度。文章では表しにくいです。
ラジオペンチで固定しています。
自宅ではバイスに挟んで目立てをしています。



ソーチェーンのグラツキを止めて確実に目立てを行うのに
ラジオペンチで挟んで捻りながら掴むとしっかり固定でき
目立て角度が確実に出せる事がわかりました。
Makitaのソーチェーンは95VPです。
写真はありませんがハスクバーナ42は21BPです。

1月12日(日)の定例活動日
  製材ヤスリで目立てたソーチェーンで、間伐を行いました。丸ヤスリで良く研げた状態の
     ソーチェーンと遜色なく切れました。
  まだ、最適な角度がどの程度が良いのか手探り状態です。
  特に横刃の角度は、刃が短くなってくると200mmもしくは150mmが良いのか
    試す必要が有ります。
◎21BPは、「スゥー」と入る感じです。気持ちが良いですね。隣で見ていた方も感心していました。
◎95VPは初めての目立てで、研ぎ角度が微妙に違ったのか、21BPの感じ程でなかったので
  更に勉強します。

2014/03/09追記

95VPソーチェーンも角度が決まり、良く伐れるようになりました。

製材ヤスリで目立てを行う場合、ヤスリの幅19mm(長さ=200mmで)の内、5mmしか使わないので残り14mmは無駄になります。

そこで提案!!
両端がR形状で10mm幅のヤスリが有ったら!。

使ってみて感じたのは、初心者が目立てするのにこのヤスリの方が理解しやすいかも?!
刃の摩耗が進んで短くなれば、丸ヤスリだと直径を変える必要が有りますから。

一番の悩みは、価格です。
  丸ヤスリの値段に比べ4倍前後
  刃の持ちは、4倍にはなりませんからね。
                                            もりのどらちゃん