曳索の曳き方は滑車を介してUターンさせ負荷を軽減する事で大きな材を引き上げる事も出来ました。
「上げ木集材」になり、搬送機の自重で谷に下りて行きます。難点は途中で係留できないので荷掛けする人がフックに掛けたワイヤーで搬送機を引き留めながら行う必要がありました。
昨年11月より効率的な集材方法を模索してきましたが、材の頭を上げて搬送する「スナッピング式」に落ち着きました。
作業中にトラブルで滑車がシャックルに代わり2本吊りです。「ひっぱりだこ」にしてみれば3本吊りの方が材の頭揚げ負荷が小さくなりますので良いのですがやむ得なかったです。
つり上げ部分は、作業性を良くするため軽量化を行った形の物にしました。
主索は9mm×200m巻き
曳索は8mm×100m巻き
共に長すぎるので、途中にワイヤークリップを入れ長さと張り調整をして使用しています。
特に曳索は「ひっぱりだこ」の有効長が40mのためワイヤークリップを1~2回移動して80m下の谷から材の引き上げを実施。
今回は足場の良い道路でワイヤークリップ移動が行えたので良かったですが、間伐した場所では大変です。30m前後を移動して、「ひっぱりだこ」に戻り操作。この動作を繰り返します。
ワイヤーを張り、作業開始。初めは手間取りましたが、慣れるに従い1回当たりの引き上げ時間が短くなって行きました。
ここまで集材に関する学習をすると100m巻きが出来るウインチが欲しくなりますね。
資金力のないボランティアですからやむを得ませんね。
材に玉掛け中の I さん 滑車の組み合わせで橙色の右側はシャックルで台車と接続しています 3本吊りにしたかったのですがトラブルがあり2本吊りです 吊っているのは、本日一番太い杉の材です |
「絶対に上がらないだろう」と思っていた36㎝×3.1mの杉材(上と下の写真)を道路脇の土場まで上げた事です。
直引きでは、難しく諦めかけていたのですがこれは「やって、良かった!!」が感想です。
道路脇の土場直前の材と隊員達 |
次回は2月24.25日と連続で集材します。
3時間ほどの集材量 |